2020年1月20日
社会医療法人 石州会
理事長 谷浦 博之
謹んで新春のお祝いを申し上げます。
旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。
令和になって初めてのお正月は例年になく暖かく、良い時代の始まりを予感させる穏やかな年の初めを迎えたことと存じます。
さて、昨年6月に石州会の理事長を拝命し、今までリーダーとしての啓発本など読んでこなかった自分に気づき、今更ながらその手の本を数冊読んでまいりました。その中で、「四書」という中国の古典があることに到達し、昨年秋より、まずは、四書のうちのひとつである「大学」の素読から初めております。すでにご存知の方もいらっしゃると思いますが、「四書」とは儒教の教科書のようなもので、「大学、中庸、論語、孟子」を言い、孔子の言葉をその弟子たちがまとめたもののようです。おそらく戦国時代の多くの武将達や明治維新で活躍した多くの人達などもこれと同じものを読み、勉強し、それぞれの時代を生き抜いていったのだろうと想像すると、なぜかワクワクしてくる自分がおります。今は、まるで寺子屋の子供のように、「大学の道は、明徳を明らかにするに在り。民に親しむに在り。至善に止まるに在り。」と声に出してそれを読んでおり、その真髄に至るまでにはまだまだ時間がかかるのでしょうが、少しでもリーダーとして成長していくべく、これを続けていこうと考えております。
我が国は、世界的にも経験したことのないような急速な人口減少と人口構造の変化の中で、新たな医療提供体制の構築を模索しております。ただ、当地域はすでに数十年先の日本国のモデルのような人口構成であり、当地域での今度の医療提供体制の存続は、ひいてはこの国の未来のようにも思われます。このように考えると、我々はこの時代あるいはこれからの時代のパイオニアとしての責務もあるようにも思います。ぜひ皆様の英知を結集して、この時代を生き抜いていければと思います。本年もご指導ご鞭撻をどうぞよろしくお願いいたします。
最後になりましたが、地域の皆様、職員の皆様、更に皆様のご家族が、この1年、笑顔でご活躍されることを祈念して、私の新年の挨拶とさせて頂きます。
令和2年睦月
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